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『コードネーム・ヴェリティ』

塩尻市立図書館
青山 志織
北林 あやの

 

 

過酷な時代・状況の作品ですが友情や希望を感じられるよう作りました。ミステリーとしてすごく面白いのでどんな結末になるのか気になっていただければ嬉しいです。海外で現代の作品ではないので素材探しが大変でしたが楽しかったです。使用ソフトがAdobeRUSHです。


審査員から
 

 

ナレーション、映像、音楽、どれも秀逸。受賞者のセンスや構成力の高さがうかがえる。著作権フリーの画像をうまく見つけ、効果的に駆使していた点も良い。しかし何と言っても、本の内容の見せ具合も絶妙で、自己満足に終止せず、見るものを引きつけるような出来栄えで、トレーラーの趣旨をよく理解していた。


2022年
D. 学生・一般部門
受賞作品

 


最優秀賞
 

優秀賞


『黒牢城』

山梨英和中学校・高等学校
糟谷 理恵子 

 

賞リボン
視聴者賞

 

作品に登場する二人の人物が、地下牢の格子を隔てて対峙する様子を表現しました。暗く湿気の多い地下牢の雰囲気と、対照的な二人の姿が伝わるよう工夫しました。作画・編集にはKeynoteとiMovieを使っています。


『海の祭礼』

佐賀龍谷学園 龍谷中学校
中村 純一

 

 

自分のルーツを求めて鎖国中の日本へたどり着いたマクドナルド。森山栄之助をはじめとした通詞(通訳)たちとの出会いを通して、英語と日本語の交換語学学習が行われた。これが日本の英語教育のはじまりだとされる。英語を教える者として日本人と英語教育の出会いが描かれたこの本をぜひ呼んでもらいたいと思い、手書きの良さも生かして映画の予告編のような作品に仕上げたいと思いました。BGMも自作で作りました。使用したツールは、Keynote, GarageBand, Logic Pro X, Final Cut Pro X, Zen Brush 2です。

準優秀賞


『クスノキの番人』

佐賀龍谷学園 龍谷中学校
德森千鶴 

 

 

自分のすべてを大切な人の届ける。実にできるのであればしたいけれど、実際は怖い。それが本音だ。本ではそれがクスノキを通して行われる。そこには人と人との温かいつながりが見える。どうしても伝えたい大切な想いを私だったら誰に伝えるのだろう、知られたくない自分も含めて伝わってしまう。それでもすべてをさらけ出してでも伝えたいことは何だろう・・・。ただただ「念」を伝えたく、声以外の音をあえて入れまっせんでした。Keynote,iMovieを使用しました。


入賞
 


『国立を知る』

埼玉県
熊野平太

 

 

国立駅の旧駅舎に行ったときに、この本が置かれていて知りました。市が新書をシリーズで出すと知り、なぜこの時代に新書をと思ったのかと言うことに興味を持ちました。

 

初めてブックトレーラーを作成しました。いろいろ考えながら作成して楽しかったです。作成したソフトDavinci Resolve

『ドリーム』

大阪女学院大学

デラルメンティ・ゼウスメター・マリエル

キシモト ナツキ・ルシロ

 

私たちは「女性の力」(women’s power)に焦点を当てたいから、また、近年話題になった Black Lives Matter (黒人の命も大切だ)の運動にも興味を持ち、黒人たちが社会に貢献した業績をできるだけ多くの人に知らせたいからこの本を選びました。

動画を作成、修正することはとても大変でしたが、1番工夫したところはトレーラーのテーマを決めることです。私たちは、「どうやって面白くできるのか」また、「どんな風にしたらみんながその本を読みたくなるのか」をずっと悩みました。

 

また、「宇宙開発競争」などの難しい日本語がわからなかったため、翻訳するのが難しかったです。

 

しかし、友達と一緒に動画を作成した時は、「楽しい」という気持ちが上回りました。このトレーラーは私たちが始めて作った動画のため、とてもかけがえのない思い出になりました。私たちの思いと気持ちをこの動画でつたわったらいいなと思っています。

C部門 総評

辻 貴司先生

情報開示のさじ加減が、そのまま動画の出来に直結していたように思います。ネタバレはもちろんダメですが、かといって情報が少なすぎると、どんな本なのか伝わらず、関心や共感が得られない。そのラインの見極めと取捨選択に成功している作品には、共通して、原作への理解と、トレーラーを観てくれる人への配慮が感じられました。

 

西澤 廣人先生

大人の本気を感じました。子どもたちの目標になる作品、子どもたちといっしょに成長していく作品、大人が学んで挑戦する作品、それぞれの想いや工夫を子どもたちに伝えることで、さらにBFFが成長していくのではと思います。ありがとうございました。

西山 光子元編集長・現出版プロデューサー

全体を通して音楽や写真、絵、イラスト、文字などのコンビネーションがとても上手で、質の高い作品が揃いました。文字に関しては、ストーリーの流れだけでなく、所々に驚きのあるキャッチを用いたり、BGMについては、曲だけでなくインパクトのある効果音を使うなど、どの作品も本の意図を的確に理解し、わかりやすく表現しています。特に「コードネーム・ヴェリティ」の映像の美しさ、「黒牢城」「クスノキの番人」の色数を抑えた重厚な構成が印象に残りました。

 

齋藤 優子先生

学生・一般部門は完成度の高い作品が多く、魅了された。本のテーマを的確に捉え、それを説得力を持って伝えることができている。映像作成の高度な技術が遺憾なく発揮され、視覚、聴覚ともに刺激され、視聴者の興味を本に向かわせている。本の紹介という意味ではもちろんだが、制作された作品自体に繰り返し見たくなるような魅力があった。作品の根底にその本への愛情が強く感じられたことが、この共感を生む原動力になっているのかもしれない。

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