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中学生部門
受賞作品
最優秀賞
『かがみの孤城』
青森県五所川原市立五所川原第二中学校
楠美 凛果(1年生)
この本の不思議な世界観を表現するために、鏡をテーマにしたイラストや、場面に合った静かな音楽を工夫しました。物語の魅力が伝わったら嬉しいです!
審査員から
このミステリーの作品は、視覚的な魅力と音楽の選択が素晴らしいです。背景音楽はシーンの変化に合わせて選ばれ、静かな瞬間から突然の激しい展開へと視聴者を驚かせ、引き込む効果があります。しかし、作品の最終部分に登場する女子のイラストがやや軽い印象を与えているため、ここをさらに工夫すると全体の質が向上します。テロップやテンポの管理もうまく、特に終盤に向けてのテンポアップは作品の盛り上がりに貢献しています。ただ、作品のタイトル表記に小さな誤りがあり、「かがみの孤城」が「鏡の孤城」となっており、これは注意が必要です。全体として、非常に完成度の高い作品であり、さらなる改善で素晴らしいものになるでしょう。
優秀賞
『祝祭と予感』
広島県広島県立広島叡智学園中学校
服部 翠(2年生)
恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読んで衝撃を受けました。元々、本を読むのは大好きで、年に800冊を超える本を読んできましたが、これほどまでに「もっと読みたい」と刺激される本は初めてでした。今年、夏休みに初めて続編である「祝祭と予感」の存在を知り、1日の間に全てを読み切りました。この本の魅力をどう表現したら良いか、フォントや音楽など、一生懸命作成しながらブックトレーラーの作成を行いました。
『ドミノ』
青森県五所川原市立五所川原第二中学校 齊藤 碧人 (3年生)
この本はドタバタコメディーで、段々と面白くなっていく作品で是非読んでほしいなと思いこの本を選びました、工夫した点は音楽をコメディーらしく明るい系にしたり、画像に統一感をもたせたりしました、ブックトレ ーラーを作ってみて編集はやっぱり難しいんだなとわかりました。
『スキマワラシ』
青森県五所川原市立五所川原第二中学校
濱中 優寿(3年生)
最初のところは暗くミステリアスな雰囲気にしました。音楽に合わせてスライドの動くタイミングや字体を変えたところがポイントです。最後は明るく本のタイトルとは違うギャップがある のが特徴です。
準優秀賞
『昔僕が死んだ家』
青森県五所川原市立五所川原第二中学校
坂入 琉己亜(2年生)
僕がこの作品にて拘った所又工夫した点は、音源を多用した点やCanva内の限られた素材を使用して可能な限り言葉を具現化した点です。例としてあげると”現実と記憶の食い違い”の後ろの動画の素材を反転を駆使して”食い違い”を表現したり”伏線の螺旋”にて愚直ではあるものの背景に螺旋階段の素材を使用するなどをし非常に見応えのある飽きない動画となっているので見てくれると嬉しいです。
『生還せよ!自然災害の脅威 3分間サバイバル』
青森県五所川原市立五所川原第二中学校
須藤 乃蒼(2年生)
この本を選んだ理由は、実際に事故や災害が起きたときに使えるからです。動画にはこの本の1話を使い、制作しました。音を使って雨の音を表現したり、字体をわざと変えて雰囲気を怖くしたりしました。
準優秀賞
特別賞
『二番目の悪者』
Ed W. Clark High School
須貝 文香(3年生)
まず初めに、この本を選んだ理由としては、内容が現実世 界を表していたからです。今の時代では、ネット上に書かれたものを真実と嘘関係なく、全て信じています。なのでこの現実世界を表している本に興味を持ちました。このブックトレーラーを作っている時、私はナレーションのレコーディングとアニメーションで苦労しました。私は今回初めてブックトレーラーに限りなく、ビデオを作ったことがありませんでした。なので、色々な新しいものに手探りながらも完成させることができました。ナレーションに慣れていないのもあり、何回も台本を書き直しました。それからレコーディングの際は、複数のパートに分けて録音し、間違えても全部録音のし直ししなくていいようにしました。アニメーションに関しては、私が絵を上手く描けないので、作っちゃえばと思い、折り紙を使って、ライオンを作りました。それでも背景は書かなければなりませんでしたが、全部書くのに比べれば、楽に表縁ができました。結果的には新しいスキルを身につけることもできて、すごく楽しかったです。今回Googleスライドを使って作成しました。背景のテンプレートがないので自分で作ったかわいい背景を見てほしいです。
中学生部門 総評
辻 貴司先生
いずれの動画も、本の世界観がうまく表現され、作品性の高さを感じました。テロップ、映像、音楽や効果音の使い方などの技術の高さに目がいきますが、その技術の裏には、膨大な試行錯誤があるのだろうと想像して、頭が下がります。内容面では、ネタバレにならず、「このあと、どうなるのだろう?」と、見た人を引き込む「適切な情報量」を見極められたかどうかが、鍵になったと思います。
西澤 廣人先生
文字の絞り込みが上手く、読み手の興味を引く巧みな構成が素晴らしいです。さらに上を目指すなら、フォントの種類を厳選することで統一感を高め、世界観を維持した音の繋がりにも配慮しましょう。読ませる部分なのか、印象を与える部分なのか、文字と音のリンクを意識すると、メッセージと音響の相乗効果で心を揺さぶる作品になります。作る技術とセンスはすでに高いので、作り続けると洗練されて行きます。次の作品も期待しています。
西山 光子元編集長・現出版プロデューサー
中学生のレベルを超えた質の高い作品が集まりました。特に物語に沿った写真やイラスト、絵に加え、音楽の選択も良く考えられています。文字に関しては書体や大きさ、配置などにもうひと工夫欲しい作品がありました。既成の素材だけに限定せず、自分で創作した写真や絵などオリジナル性を生かしたもので個性を出すと、さらに良い作品になるでしょう。近代日本には読んでおきたい名作も多々ありますので、本の選択に加えて欲しいと思います。
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