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国立市副市長賞
最優秀賞


『星の王子さま』
東京都
春木わんこ

今まで読んだ本の中で一番強く、心に響いた作品で、子供の頃と大人になってからで受けるメッセージが変わったのが印象的だったので選びました。 王子さまとの出会い、その話の中で、主人公が何を考え、また、読者である私達も同じように気付かされるものが多くあり、何度でも読んでほしい、そして考えてほしいというイメージで、多く語りすぎないように作りました。


審査員から
 

 

シンプルで美しい作品ですね。イラストも音楽もテロップも良く、ナレーションも魅力的です。星の王子さまの本の持つ魅力・イメージ・雰囲気を上手に表現しています。

この本はあまりに有名な作品なので、イラストだけでなく、どこかに違った表現方法を入れると、ストーリーがさらに豊かなものとなるでしょう。また、真ん中でたくさんの人が次々に出てくるところはもう少しゆっくり切り替わるか、数を抑えると良いかもしれません。

2023年
D. 学生・一般部門
受賞作品

 

優秀賞

『コーヒーが冷めないうちに』

佐賀県
中村 純一

架空の話でありながら、実際にあるのでは?と思えるよさに惹かれてこの本を紹介することにしました。本に登場する喫茶店フニクリフニクラの不思議さを伝えるために、AIを使った自動描画を使い、そこに自ら撮影した動画をオーバーラップさせました。また、収録されている4つの話のイメージを手描きのイラストで作成し、独立した感じを出してみました。全体と通して喫茶店、コーヒーといったキーワードを効果的に取り入れた画像にしました。

『歌舞伎座の怪紳士』

tinkers\Lab 
山梨英和中学校・高等学校
糟谷 理恵子

今年読んで楽しかった本の中から選びました。仕事を辞めて以来、クリニックに通いながら家で過ごしていた久澄が、芝居の世界をはじめて知って、生きる力を取り戻す物語です。久澄がたくましくなる過程を映像と音楽で表現してみました。

準優秀賞

『あやうく一生懸命生きる
ところだった』

大阪女学院大学
嶺山 萌愛

この本を読む前は私はこの先の将来に漠然とした不安を抱いていました。そしてこの本に出会って私は周りと同じ生き方をすれば必ず幸せになれるわけではないということを知り、周りに無理して合わせることのない自分らしい人生を送ってみようと思いました。また、これまで読んできた本の中で一番印象に残っていたので、この本を選びました。ブックトレーラーを制作する上で、文字で多く説明するのではなく、音声で説明することを意識しました。

『こんとあき』

大阪女学院大学
土井 春奈

私が「こんとあき」を選んだ理由は、小さい頃から大好きな絵本をトレーラーにして、この絵本に対する愛や魅力を伝えたいと考えたからです。

 

作者の林明子さんの絵のタッチはどれも暖かくてやさしいので、その雰囲気が伝わるようにイラストを工夫しました。あえてあまり凝らずに気持ちだけを乗せて描きました。そうすると、小さい子が書いたようなイラストになりました。この本を読んでいるときに浮かんでくる「子ども心」をうまく表現できたのではないかと思います。

D部門 総評

辻 貴司先生

原作の持つ魅力・雰囲気を損なわないように工夫され、本筋から逸れることなく、うまく表現されていた印象です。原作に対する深い共感と愛情が感じられる、思いの詰まった作品に多く出会うことができ、嬉しく思います。

西澤 廣人先生

初めてのチャレンジした方は、挑戦した自分を自分でたたえちゃいましょう。だんだん大人になっていくと、実際にはやってみなくてもこんな感じかなで止まってしまうこともたくさんあります。でも実際に作ってみると、いろいろ発見があるし、もう少し時間をかけたらもっとよくなると気づく点も増えてきます。いったん完成した後に、ちょっとだけ時間をあけて、少しだけブラッシュアップをしていくと、大人の味がさらに出せるかもしれません。

西山 光子元編集長・現出版プロデューサー

どの作品も十分に構成を練り上げた優れた作品になっています。映像、色彩、文字、音楽、ナレーションなど、それぞれのバランスを重視し、よく考えられています。わずかな時間のなかに、本の意図を封じ込めるのですから、余分なものは加えなくてもよいでしょう。 時にはそぎ落とすことも考えて制作してみてください。また違った世界が広がることと思います。

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